
コロナ禍で在宅時間が長くなり、DIY需要が非常に伸びているのは周知のとおり。ホームセンターの売上も2020年は前年に比べて20%ほど伸びたようです。
固まる土は敷きならして水をかけるだけでできる手軽さがウリですが、ちょっと手間をかけたり道具を揃えれば、より綺麗に仕上げることができます。
◆基本的な施工方法
固まる土は水に反応して固まる仕組みです。なので、自宅にあるようなものだけで簡単に施工できるのが大きなメリットです。基本的な施工の流れは次のようになります。
①除草を行う
まずは施工部分の草抜きを行います。小さい根っこなら固めてしまえば突き破ることはありませんが、万が一という事がないように、なるべく根っこまで抜くようにすると良いです。抜いた後は地面を簡単に平らにします。
②材料を敷きならす
固まる土を3cmほどの厚さで敷きます。人や物がよく乗る場所には5cmくらいがおすすめです。なるべく材料を均一の厚さで敷くようにします。敷いた後はスコップの裏やコテなどで軽く叩きます。
③散水をする
じょうろやシャワーなどやわらかい水圧でムラなく散水します。水が浮いてくるくらいの量をかけるのが適量です。散水した後は施工部分を少し掘り返してみて、浸透しているか確認してみると良いです。浸透していると色が変わっています。
④養生をして完成
固まるまで養生をしたら完成です。手で施工部分を触って固まりを確認してから立ち入ります。日差しが十分にあれば半日~1日くらいで乾きます。冬場は2~3日ほどが目安です。固まるまでに雨が降りそうな場合はブルーシートなどをかけておきます。
◆キレイに仕上げるコツ
基本的には前述したやり方で十分な防草効果が得られるはずです。ここからは、キレイに施工するためのコツを解説します。DIYにこだわりがある方、費用や時間的な余裕のある方はぜひ参考にしてみてください。
●除草のコツ
固まる土を3cmで施工する場合は、3cm分の土と草を一緒に処分すると、キレイに仕上がります。元の土壌の高さと一緒にすることができ、草の根もしっかりと除去することができます。
●敷きならしのコツ

材料を敷く範囲のまわりに木材やレンガなどを埋めて仕切りを作ると、キレイに仕上がります。仕切りがないと、境界からボロボロと取れやすくなったり、ひび割れが入りやすくなったりする可能性があります。
木材やレンガの厚みを3cmや5cmのものにすることで、均一に敷きならすための目安にすることもできます。
●散水、養生のコツ

水をかけてから固まるまでの期間は、天候によって大きく変わってきます。適切な水分量もポイントです。見た目が悪くなったり草が生えてしまう原因になるため、次の天気予報が出ている場合は施工しないでください。
・施工後2~3日以内に雨(水分が多すぎて固まらなくなる)
・施工後2~3日以内に最低気温が氷点下(凍結を起こして固まらなくなる)
・施工日の最高気温が35℃以上(早く固まりすぎる)
◆よくある質問
土舗装(固まる土)を扱って15年になる井上建設が、お客様よりいただく質問集です。
施工の参考になれば幸いです。
Q/砂利の上に敷いてもいいですか?
A/大丈夫です。なるべく砂利を足で踏み固めてから材料を敷いてください。材料の上に砂利が顔を出さないように注意してください。
Q/駐車場にも施工できますか?
A/車の乗り入れは推奨していません。乗り入れる場合はなるべく厚めに施工して、タイヤを切らないようにする事をお勧めします。
Q/どれくらいの量がいりますか?
A/1平米(1m×1m)あたり約50kg必要です(3cmの厚み)。
Q/施工後に注意することはありますか?
A/雨だれが落ちると穴が開く場合があります。植木鉢などを置いて対応してください。
Q/ひび割れてしまったらどうしたらいいですか?
A/部分的な補修が可能です。ひび割れた部分に材料を埋めて水をかけてください。
Q/植物のまわりにも施工できますか?
A/植物の大きさに応じて、適切に間隔をあけていただく事を推奨します。大きな木の場合は根が成長すると施工部分が割れてしまう場合があるので注意してください。
Q/上から重ねて施工してもいいですか?
A/可能です。施工時期がずれると色味が変わりますので注意してください。
◆まとめ

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